SteamセールではじめるPCゲームのすすめ
たよりない話でゲームの紹介をすると、ネットではほとんど反響はないのだが、知り合いからは「買った」「クリアした」とコメントをもらえることが多い。私の大好きなFactorioなんて、周囲で何人がハマったかというくらいである。
一方、ふだんはゲームなんて全然しないという人もいて、どこからはじめればいいのか分からないと言われることもある。というわけで、たよりない話のくせに、今回はSteamでゲームをはじめるための真面目なガイドを書いてみる。
Steamのすすめ
最近のゲームの多くは色々なゲーム機に対応している。もし手元にSwitchがあるならSwitch用を買い、PlayStationがあるならPlayStation用を買うのが自然だろう。
しかし、もし手元にゲーム機がないとか、古いゲーム機しかないとか、パソコンでのゲームに多少の興味があるというなら、Steamをはじめるのがおすすめである。
SteamはValveという会社が運営するWindows/Mac/Linux対応ゲームストア/プラットフォームで、無料で利用できる。Valveはゲームソフト会社でもあり、バールを振り回して宇宙人を殴り倒すHalf-Lifeシリーズや、四次元ポータルパズルゲームPortalなどで知られている。最近は携帯ゲーム機Steam Deckや、テレビ用ゲーム機Steam Machine、LinuxベースのSteam OSなども展開している。
Steam Machine。買うつもりだったがメモリ高騰と円安のせいで高すぎ……。
Steamが良いのは、たとえばノートパソコンで遊んだあと、家のデスクトップパソコンで続きを遊ぶとか、パソコンを買い替えた時にこれまでのゲームやセーブを引き継ぐというのが、おおむね自然にできることである(対応してないゲームもある)。十年前に買った古いゲームも今のところだいたい遊べる。この段落は暗に任天堂をディスっています。
また、Steamは頻繁にセールをやっていて、同じゲームでもSwitch用やPlayStation用よりもだいぶ安く買えることが多い。ちょうど先週末からはサマーセールが実施中です。
パソコンの準備
パソコンゲームの難しいところは、自分のパソコンでゲームが満足に動くのか分からない、という点だろう。Steamの場合はゲームごとに必要な性能や、推奨される環境が書かれているので、それらを参考に購入することになる。
もっとも、私がおすすめするようなインディーズゲームは大した性能がなくても十分に動くものが多い。私もゲーミングPCを買うまでは、ふつうのThinkPadで色々なゲームを遊んでいた。パソコンゲームの多くでは画質の設定が調整できたりするので、動きが遅ければ画質を下げるといったことも可能である。
もちろん、ものには限度があるので、パソコンが古すぎるなら、まずその買い替えが必要になるかもしれないが。
ちなみにSteamは返品が非常に簡単なことでも知られており、買ったゲームが満足に動かない、動作が遅すぎるというような時は、購入から14日以内、プレイ2時間以内であればほぼ無条件で返品できる。
コントローラを買う
というわけで手元にパソコンがあれば、Steamをインストールして、あとはゲームを買えばいいのだが、コントローラは一つあったほうがいいだろう。ノートパソコンならBluetooth対応だと配線がわずらわしくなくて良い。
一方、デスクトップパソコンならドック付きのものがものすご~く便利です。ドックをパソコンのUSBに繋げておけば、ドック=コントローラ間は無線で繋がる。ドックからコントーラを取り上げたらパソコンと自動で繋がり、ドックに戻したらコントローラが自動で充電される。文章にすると当たり前すぎて利便性が伝わらないかもしれないが、すごく便利である。私は数千円高くてもドック付きを選ぶ価値があると思う。
私の愛用する8bitdoのUltimate 2 Wirelessコントローラ。8bitdoはいいコントローラをたくさん作ってるが、命名規則は最悪で、Ultimate 2 Wireless、Ultimate 2 Bluetooth、Ultimate 2Cなど似た名前の商品があるので注意。10年ぶりくらいにAmazonアソシエイトのタグを思い出した。
どのゲームで遊ぶか
前口上が済んだので、具体的なゲームの紹介をしたいのだが、すでに長くなったので、過去に紹介したゲームの中でも広くおすすめできるものをあらためて挙げておきます。遊びやすい順です。
Unpacking(セールで820円)
引っ越しの荷ほどきを通じて主人公の生活の変化が語られていく、とってもチルなゲーム。まったく難しくないので、ふだんはゲームをしないという人にもおすすめ。紹介記事。
ElecHead(セールで441円)
とてもシンプルながら、1ステージごとに「なるほど!」という解法が詰まったパズル・アクションゲームの小品。紹介記事。
Chants of Sennaar(セールで1240円)
異世界の言語を読みとくパズルゲーム。言語学というほどの難しさはないが、知らない言語で知らない言語を翻訳するのも一種のゲームだと感じる。なぜか英語で書かれた紹介記事。
Vampire Survivors(セールで374円)
移動して敵をよける以外は操作不要(攻撃は自動)、レベルアップで武器を選んで強化、30分で終了……という新しいゲームのフォーマットを生んだお手軽アクションゲーム。紹介記事。
Balatro(セールで1360円)
ポーカーをしながらポーカーのルールを破壊していくカードゲーム。カードが配られるアニメーション、音、そうした一つ一つが非常に心地良く、よくない中毒性を生んでいる。紹介記事。
Opus Magnum(セールで1150円)
プログラミング系パズルゲームをたくさん出しているZachtronicsの中で、もっとも遊びやすい作品。もう8年以上前の作品だが、最近になって追加コンテンツが出た。Zachtronicsはゲーム開発をやめて教師になるというので、そのことをニュースレターに書いたが、去年また別の名義でパズルゲームを出してた。
Pentiment(セールで1045円)
中世ドイツの修道院で起きた殺人事件を解決するために画家が右往左往するアドベンチャーゲーム。日本語訳がひどいので、ネットの誰かが作った改善版をインストールしてください。紹介記事。
Tactical Breach Wizard(セールで1265円)
魔法使いを操って戦場から敵をぶっとばしていく、ストラテジー風味の実質パズルゲーム。色々なコンボを簡単に決められて本当に面白いのだが、英語にしか対応しておらず、頻繁に小粋な英語ジョークが交じるので、ある程度の英語力が求められる。紹介記事。
Celeste(セールで575円)
山登りアクションゲーム。コントローラさばき一つで黙々と先へ進んでいく、修行のような作品。何百回と死んで、復活して、死ぬが、それさえ小気味良い。ある程度プレイしたあとにRTAの高速クリア動画を見ると別のゲームみたいで面白い。紹介記事。
Factorio(4000円)
仕事より仕事みたいで面白い、工場ゲームの最高峰。セールしないので定価で買ってください。このリストの中で唯一、終盤までまともにプレイするためには多少の高性能PCが必要になるかもしれない。紹介記事。
Factorioがなぜここまで素晴らしいか、どこかで改めてちゃんと書きたいのだが、それよりもFactorioで遊んだほうが楽しいというジレンマがある。最後の大型アップデート2.1のテストが始まってます。
こうして見ると、近年自分が面白いと思ったゲームはちゃんと紹介している。あと、多少古いゲームもあるとはいえ、どれも本当に安い。こんな価格でこんなに楽しめていいの、と思う。私のSteam保有ゲーム数が1800本を超えたのも仕方ないですね……。



