しずかなタブレット
ウェブからの解脱みたいなことばかり書いているが、最近の試みとしてはALLDOCUBE iPlay60mini Turboという冗談みたいな名前の8インチAndroidタブレットを買った。発売セールで24000円くらいであった。
いわゆる中華タブレットは毎週のように新製品が発売されており、ALLDOCUBEはその立役者というか元凶の一社である。8インチ級に限っても、iPlay50miniが発売されたのが去年の春ごろで、夏にiPlay50mini Proが出て、冬にはiPlay50mini Pro NFEが、今年の夏にはiPlay60mini Proが、そして先日にはiPlay60mini Turboが出た。5年に一度くらいしか小型タブレットを出さない会社もちょっとは見倣ってもらいたい。
TurboのウリはSnapdragon 6 Gen 1というマアマアのプロセッサを搭載したことで、最新ゲームはともかく、電子書籍を読んだり動画配信を見たりするには十分なスペックである。
そういうわけで私は片手で数えるくらいだけのアプリを入れて、電子書籍を読んだり動画配信を見たりしている。SIMには対応しないので、外出中はネットは見られない。ウェブからの解脱である(もちろん、やりたければテザリングもできるが)。通知という通知はすべて切っているので、コンテンツ視聴を中断させられることもない。純粋に面白いコンテンツを見るためのエンタメ端末である。
外ではネットに繋がらないので(繋げないので)、マンガや映画は家にいるうちにダウンロードしておく。外出中はそれを読んだり見たりする。ストレージは128GBあって、256GBあれば良かったが、まあ8万円近く出して128GBの小型タブレットだってあるのだから文句は言うまい。こちらはmicroSDカードにも対応している。まあ、待っていればそのうち256GBの70miniか60mini Turbo Pro Extremeかなにかが出るでしょう。
小型タブレットは、以前こそNexus7なんてヒット商品もあったのだけど、スマホが大型化したせいか、すっかり存在感が薄くなってしまった。しかしスマホが7インチ級に近付いても、私はどうもマンガを読んだり映画を見たりする気になれない。かといって10インチ級のタブレットは気軽に持ち歩ける感じではない。8インチタブレットというのはちょうどいいサイズだと思う。スマホの進化もそろそろ行く先がなくなってきたので、そろそろコンパクト化に舵をきって、かわりに小型タブレットが普及して欲しい。
そんなしずかなタブレットで、さっそく積読状態であった横山光輝の三国志全60巻を読破した。いま読むと魏はコンサルあがりのエリートが古い企業を乗っ取って創業者を追い出した話に見えるし、蜀はノリではじめたベンチャーがうっかり一山当てちゃった話、呉は地方の有力企業がなんども都会に進出しようとして失敗する話に見える。私は今も昔もなんかマイペースで人材が次々出てくる呉が好きです。