新しい月、新しくなったマウス
このニュースレターは、わざわざ登録してくれた読者のために書いているので、なるべく明るい話にしたいと思っているのだが、言うまでもなく私は基本的に根暗である。おまけにこの二年くらい、世の中には暗いニュースしかない。疫病のことだけでうんざりしているのに、戦争まで始まってしまった。明るい気持ちを保つのが難しい。
さらに先日、マウスが壊れた。
LogicoolのMX Master 3というハイエンドなワイヤレスマウスをこの一年半ほど使っており、これはバッテリー充電式なのだが、そのバッテリーが充電されなくなったのである。バッテリー以外に問題はないので、USBケーブルで繋げば有線マウスとして使うことはできるが、これではなんのためのワイヤレスマウスかわからない。
もともと私はアンチマウス派である。ふだんはThinkPadのトラックポイント(赤い部分)を使っているし、キーボードもトラックポイント付きのものを愛用している。なんの問題もない。
ところがFacebookで働いていた時にMacbookが支給され、タッチパッドの使いにくさに閉口して、オフィスにあったマウスを使いはじめた。マイクロソフトの饅頭みたいなエルゴノミックマウスである。
その時の感想。
そういうわけで、自宅勤務が長引く中、会社PCと自宅PC(複数)を行き来できる、接続の切り替えに対応したMX Master 3を購入したのだ。
MX Master 3は2年保証だというので、Logicoolのホームページから問い合わせをしてみる。電話受付があるようだが面倒くさい。メールが一番なのだが見当たらない。チャットがあったのでこちらの事情を訴えると「自動翻訳」と書かれた返事が届く。向こうにいるのは日本語を理解しない人なのだろうか。機械翻訳技術が向上したとはいえ、なかなか大胆な仕組みである。英語で書いたほうが早いならそうするのだけど。
チャットでしばらくやりとりをした結果、審査に通れば交換品が送られるということになった。審査というのがよく分からないが、数日かかるそうである。修理品を送って点検して~みたいなプロセスをすっ飛ばして、新品が届くのであれば悪くない。
ところが、そこから進捗がない。二、三日待ったが、審査というのがどうなったのか分からない。いつ届きますか? とチャットで再度聞いてみたが「数日お待ちください(自動翻訳)」みたいな返事が来るだけである。ネットで調べると、一月くらい待たされる例もあるらしい。電話したほうが良かったのだろうか。サポートにコストをかけたくない気持ちは分かるが、困ったものである。
などと思っていたら、5日目に突然クロネコヤマトから配達の連絡があり、6日目には交換品が届いた。ピカピカの新品である。やるね、Logicool。俺は最初から信用していたよ……(まあ始めから壊れなきゃいいんだけど)。
インターネットはすっかり玉石混淆の玉手箱となってしまい、どの企業のサポートが優れているかといった基本的な情報でさえ信頼できるソースに辿りつくのが難しくなってしまったが、とりあえず私はLogicoolを信頼することにしました。これが今週の精一杯明るいニュースなので、みなさんもこの機に信頼しているメーカーがあったら教えてください。