私と繋がろうとする店とは繋がりたくない
最近、外食に行ったらメニューはQRコードだからスマホで読み込んで注文しろとか言われるじゃないですか。いいですよ、私は店員と話をしたりするの面倒だと思うほうだから。Googleマップ検索とかに「QRコードでメニュー注文可」の条件を入れて欲しいくらい。
でもQRコードのメニューを使おうとしたら、店の公式LINEアカウントを登録しろとか言われることがある。任意じゃなくて強制で。あれは何なんですか。何様のつもり。私は焼鳥を食べに来ただけで、店と繋がりたくなんてないわけ。
いや、百歩譲って飯が美味くて、雰囲気が良くて、店員の対応も良ければ、店と繋がってもいいかなと思うかもしれない。年に数回はそういう店に出会うこともある。でも最初に繋がることを強制されたら、その時点で台無しです。そういう店には二度と行きたくない。
「私が入れるようなクラブには入りたくない」とグルーチョ・マルクスは言ったが、私は「私と繋がろうとする店とは繋がりたくない」と思う。
だいたい、ふつうの店に入って店員が第一声で「いらっしゃいませ、LINEのIDなんですか」とか聞くか? という話である。それが失礼なら、QRコード経由で繋がろうとするのだって失礼である。失礼なことをアプリに代替させて責任を回避しようとしているのだから、二重に失礼だろう。
もちろんLINEの公式アカウントと繋がったあと、非通知にしたり、削除したりできることは知ってます。でもなんで私がそんな手間をしなきゃいけないのか分からないし、店に渡された私のプロフィールは返ってこない。
会員になるとすぐメルマガを送ってくるネットストアも同じような話で、私はすぐ解除するから、最初から送ってくるなよと思う。ただ少なくともメルマガは法律ができて、事前同意が必要になった。LINEの公式アカウントはまだやりたい放題だし、なんならLINEがそういうアーキテクチャを許容している。LINEにもそろそろシークレットモードが欲しい。シークレットモードのIDなりQRコードなりで繋がった相手には、本当のプロフィールを渡さない仕組み。
私も社会人なのでCRMの重要性などは理解しています。LINEで繋がることで、ビジネスにとって良い影響もあるのでしょう。後日、スパムを送ることができるとか。でもそれは、店に入ったあとで騙し討ちのように繋がった結果でしかない。やめて欲しい。
いや、私は温厚で寛容なので、やめろとは言わない。店のホームページとか入口に「当店では注文時に店とLINEでつながっていただきます」と掲示してくれればそれで良い。そうしたら私もそういう店を避けることができる。それができないなら、やはり騙し討ちと言われても仕方ない。
このまえ『「1塁打」を狙う日本のVCに、存在価値はあるのだろうか? 』という記事が「1塁打ってなんやねん」と本筋とは無関係のところで話題になったが(個人的には1塁打と言ってもいいと思うが)、この記事を書いた方が運営しているのがダイニーという、まさにLINEで繋がるメニューアプリで、これか~! 行かないようにするから導入店舗一覧出してくれ~! と思いました。