スモール・サークル
高円寺の蟹ブックスで同人誌「たよりない話の中でも特にたよりない話」の取り扱いがはじまりました。蟹ブックスのオンラインストアでも販売中です。送料別なので直販よりお安くなっています。高円寺にお出かけの際はぜひ。
それで先週、高円寺まで納品に行ったのだけど、なんというか、お金にならない仕事というのは楽しいね。高円寺まで出かけて、ナシゴレンを食べて、コーヒー豆を買って、蟹ブックスで本を買ったら、まだ手元にない同人誌の収益がすでに消えてしまうわけだけど、ずっとお金のことばかり考える仕事をしてきたので、そういう採算性のなさって贅沢だなと思う。
蟹ブックスでは、店番だったphaさんの新著「書きたいことがない人のための日記入門」と、有村崚さんの「クリエイト・フォー・パーソナリティ」を買った。phaさんは大学の先輩で、もう25年以上の付き合いになる……と書いててぎょっとする。25年以上て。年をとったよ。
有村崚さんはお会いしたことがないのだが、Substackでたよりない話をリコメンドしてくれていて、感謝の気持ちである。「クリエイト・フォー・パーソナリティ」 は、そのSubstackの連載をまとめた書籍だが、ぼやぼやしているうちに完売しており、現在は第三版の予約受付中ということで、実物が手に入ったのは運が良かった。
私は人付き合いが苦手で、だからインターネットのソーシャルメディアのようなものをありがたく思ってきた。たとえばFacebookのおかげで友人たちの近況が分かる、Twitterのおかげで友人たちの流行りが分かる。でも、ソーシャルメディアはいまや戦場になってしまい、定期的に投稿する友人はだいぶ減ってしまった。どちらが原因でどちらが結果かは分からないが。
ネットを見ているだけでみんなのことが分かる時代は終わってしまった。 だから、現実での人付き合いを少しは頑張らないといけないのだろうなとは気付いているのだが、なにしろ頑張ってこなかったので、頑張り方が分からない。
一つのアイデアとしては、とりあえず自分のことを書き続けておく、というのがある。みんなの動向は分からないが、少なくとも自分の動向はネットに書いておく。そうすると人と会った時に、私の話を読んでくれた人からは、「前に書いてたやつですけど……」と話を振ってくれる。
たよりない話・ザ・ユニバースに街歩きの話を書いているのもそうで、あちこちに行った話を書いておくと、わりと周りの人達から、あそこには行きましたか、この店がいいですよ、という話を教えてもらえる。
あとはなんでしょうね。バイトをするとかだろうか。書店の店番をやってるphaさんもそうだが、なぜか最近まわりでバイトをしている人が多い。私の知らないところで流行ってるんだろうか。日記も私の知らないところで流行ってるらしいし。
しかし、社会との接点を保つためにバイトをするなら、社会との繋がりのあるバイトである必要があり、そのためには社会的なスキルが必要になるという、なんだか堂々めぐりをしているような感じもある。
あー、なんか人と定期的に会って、ちょっと自分のスキルが生かせて、多少のお金になるような出来事があればいいのにな、などと思うけど、それが定職なのかもしれない。


