芝山鉄道探索記
すこし前の話だが、予定のない平日、成田まで芝山鉄道を乗りに行った。私は小さいころから鉄道が好きなのだが、ちょっと鉄道に乗ってちょっと写真を撮るのが好きなくらいで、路線がどうとか切符がどうとか、キハとモハがなんで何系がどうとか、細かいことは全然わからない。でも鉄道は好きなので、ときどき鉄道に乗るために鉄道に乗りに行く。
芝山鉄道は日本一短い鉄道と言われており、京成と接続している東成田駅と、お隣の芝山千代田駅の二駅しかない。
東成田に向かうには、まず京成成田まで行き、そこから乗り換えである。
一日に何本かは京成成田まで来てそのまま東成田に向かう電車があるようだが、東成田~芝山千代田に向かう大半は京成成田発である。京成成田駅にはパン屋があったので買って食べながら鉄道を待つ。
パンは美味しく、後で調べるとヤマザキパンの系列であった。
芝山千代田行きが来たので乗る。客はほとんどいないが、その半分くらいは鉄道好きっぽい雰囲気。
隣の東成田駅は成田空港のすぐ側にあり、地下で暗い。かつては成田空港駅として利用されたが、現在の成田空港駅ができて、名前を変えた。
いろいろと有名な駅なので写真を撮りたかったが、すぐ発車し、ほどなく芝山千代田駅へ到着する。というわけで今回の旅程は終わりである。おつかれさまでした。
さすがに折り返して帰るのもつまらないので、近くにある航空科学博物館へ向かう。歩くと30分くらい、20分ほど待つとバスで10分くらいで計30分というので、悩んだ挙句バスにしたが、停留所には屋根もベンチもなく退屈なので、ここは歩いても良かった。
航空科学博物館は成田空港のすぐそばで、発着陸の観察スポットでもあり、当然のように航空機ファンがカメラを構えている。
私は航空機のことなど全く知らないので、かつて朝日新聞や毎日新聞が航空機の記録で競いあっていたことなどを初めて知った。もう少し早くに来れば、航空機のシミュレーターなども楽しめたようだ。
ちなみに航空科学博物館のすぐ隣には空と大地の歴史館という、いわゆる成田闘争について展示した無料の資料館があり、歴史に疎い私にはとても勉強になった。
帰りは航空科学博物館から成田空港まで向かうバスに乗ったので、そこから京成に乗って帰れば良いのだが、せっかくなので東成田駅をもう少し見てみたいと思い、駅まで歩くことにした。東成田駅までは今も空港から地下トンネルを通って向かうことができるのだが、観光客でごったがえしていたせいか通路が見つからず、一度地上に出て駅まで向かった。
東成田も芝山千代田も、検問所としか言いようのない雰囲気の空間があり、人も待機しているのだが、荷物など特別チェックされるわけではない。さっき学んだ成田闘争についての歴史が頭をかすめる。
もっと写真を載せたいが、これくらいがメールで送れる上限だとSubstackがお怒りなのでやめておく。帰りも京成成田でパンを買って帰りました。