勝利の奇声
NBAはレギュラーシーズンが終わり、これからプレーオフだ。いまはプレーインという試合が行われている。レギュラーシーズンで7位-10位だった4チームから、プレーオフに出場する2チームを選ぶ仕組みである。まあ要するに、どのチームも負けられない佳境に差し掛かっているのである。
シカゴ・ブルズとトロント・ラプターズも、負けたほうがシーズン終了というプレーインの試合に挑んだのだが……。
この相手のフリースローの時に叫びまくっている女の子はブルズのスター選手、デマー・デローザンの娘さん。この試合、ラプターズは36本のフリースローを投じながら、半分の18本しか決められなかった。リーグのシーズン平均は78%なので、外しすぎである。
結果は109-105でブルズの辛勝。19点差をひっくり返しての逆転劇であった。ラプターズがふつうにフリースローを決めていればふつうに勝利していたわけで、みんなこの奇声の娘さんが試合のMVPだと言っている。ブルズにとってはアウェイ、トロントでの試合だというのがますますウケる。
試合に出ていた父デローザンも、途中までこの奇声が自分の娘だとは気付かなかったらしい。勝利したブルズはまたすぐプレーオフ出場をかけてマイアミ・ヒートとの試合に臨むが、デローザンの娘は学校があるので観戦に来れないという。