リビングの隅でノートパソコン片手にダラダラ過ごしていると、充電ケーブルが微妙に届かない。それでケーブルの届くソファまで戻ったりする。そんな生活を何年も続けていたが、長いケーブルがあればいいのではないかと気付いて、3mのUSB-Cケーブルを買った。便利。
それから出張とか帰省にも3mのUSB-Cケーブルを持って行くようになったが、実に便利である。たとえば、そう、コンセントまで少し遠いときに届く。物理的問題に対する物理的解決。
最近の不満の一つが、よいアルバムを見つけても、30分くらいですぐに終わってしまうこと。Spotifyのプレイリスト文化が嫌いで、基本的には同じアルバムを繰り返し再生しているのだけれど、さすがに30分だとすぐに同じ曲に戻ってしまってつまらない。柴田聡子の新譜がすごく良くて、愛聴していたのだが、10曲35分しかない。
それはそれとして、この曲が100万回再生されてないのが不思議である。最高のポップソング。ライブに行こうと思ったら、あっという間にチケットが売り切れてしまった。
年始にライブへ行って以来あらためて聴きまくっているDomi & JD Beckのデビューアルバムも15曲44分しかない。90年代ヒップホップの、ゲスト盛り沢山、しょうもないスキット大量、CD容量の限界まで音を詰め込んで、すぐ二枚組になってしまうアルバムばかりを聴いて育った身には物足りない。
そう考えるとビヨンセの新譜はちゃんと78分あって良かった。ビヨンセがすごすぎて見合う歌がないと以前に書いたが、新譜ではカントリーを歌うという設定のおかげで、Blackbirdのようなド定番曲を堂々と歌っている。良い。
子供の受験勉強が終わり、概ね燃え尽きている。生活の中で良いリズム、良いバランスを見つけても、生活は否応なく変わっていく。しょっちゅう一緒に遊んでいた友人も生活が変わって疎遠になっていく。新しい知り合いを見つけなければいけないなと思うし、今年はなるべく人に誘われたら出ていこうと思っているのだが、人見知りなのでしんどい。
しかし、冷静に考えれば、初対面で180cm弱の坊主でピアスのおっさんが物理的に出てきたら、怖いのは相手のほうである。Kindleでセールだった「放浪息子」を少しづつ読んでいるのだけど(いま4巻)、私も美少年に生まれたかった。