メルカリ道とは交渉をしないこと
メルカリをものすごく使いこなしているわけではないが、使わなくなったものを処分する時に使うことはある。
私が自分に課しているメルカリのルールは一つで、それは値下げをしないということである。ご存知の通りメルカリでは、おはよう、こんにちは、くらいの挨拶として、値下げをしてくれというコメントが来るが、返事さえしない。いつも完全に無視をしている。
それなのに、いつからかは知らないが、メルカリには値下げ依頼の機能ができて、いくらで売ってくれと通知が来る。こちらも当然、普段は無視しているのだが、先日はささやかな値下げの要請が来て、まあそれくらいなら売ってやるかと思って操作をしたら、なんと値下げをしても買われるとは限らないのだった。メルカリを重用している人達には常識なのだろうが、知りませんでした。
そういうわけで、値下げ依頼の通知もすべて無視することにした。こういう交渉ごとが面倒だからデジタルのサービスを使ってるんだよ、こっちは。だいたい、それなりに考えて値段をつけてるわけで、値下げ依頼というのは私の値付けに対する否定ではないか。失礼ですよ。
まあ一番失礼なのはそんな機能を実装したメルカリであって、機能があったら人は使うのから、メルカリに生きる者として当然の権利のように値下げ依頼をしてきた人達のことをあまり悪く言うつもりはない。
これだけ言うからには、反対もまた然りで、私は買うときにわざわざ値下げの交渉なんてしない。決められた値段で買うか、買わないかである。時間とエネルギーという貴重なリソースを、何百円だか何千円だかの交渉で使いたくない。
そういうわけで、我が家には売るつもりで売れてないアイテムが幾つか残っているのだが、不思議なことに、そういうものも何ヶ月か経って出品を忘れたころに売れたりする。私が死ぬまで持ち続けるか、誰か私の言い値で買うか。それが私のメルカリ道なり。