静かなゲームで遊びたい
先月、”Forza Horizon 6”が発売された。人気のオープンワールド・レースゲームのシリーズ最新作で、今回は舞台が日本だから、日本のネットでも一際話題である。
私はあまりレースゲームをやらないけれど、オープンワールドを車で走りまわるのは楽しい。だからForza Horizonも3(舞台はオーストラリア)、4(イギリス)、5(メキシコ)と遊んできた。でも残念ながら、どれも長続きしなかった。ありとあらゆることが騒々しくて、嫌になってしまうのである。
もちろんレースイベントというのはハイテンションなものである。派手なレースを派手な演出で彩り、非日常性を演出するのがForza Horizonシリーズだろう。
でも、アメリカンすぎる陽気なナレーターの話を聞いて、次々に現れるイベントをこなし、レベルを上げてスロットマシンを回してスーパーカーを入手していると、あっという間に疲れてしまう。私が13歳だったらもっと楽しめたかもしれないが、大人の私はただ街を走って静かにレースで勝利したいだけなのだ。「アメリカンな演出オフ」みたいな設定が欲しい。
ちなみに開発しているPlayground Gamesはイギリスの会社である。なぜ。
かわりに私が最近遊んでいるのが、”Wheel World”という自転車オープンワールドゲームである。
やってることは同じだ。自転車を走らせて、レースに勝ち、パーツを集めて、自転車をカスタマイズさせ、さらにレースに勝つ。でも、自転車なので、圧倒的にスケールが小さい。スーパーカーに比べれば当然スピードも出ないので、それにあわせて世界も狭い。
正直、レースゲームとして、すごく深みがあるわけではない。難易度もそれほど高くないので、操作方法を習熟したら後は似たようなレース展開になりがちで、敵に負けることもあまりない。でも、それくらいシンプルで私にはちょうど良い。一日一レースやって、勝てば終わり、くらいの感じ。
もちろん遊んでいるうちに、自転車に乗りたくなって、そのまま自転車で街をぶらぶらしたり。
また、もっとストイックな気分の時は、”Lonely Mountains: Downhill”という、さらに別の自転車ゲームで遊んでいます。これはレースでさえなく、単行での山下り。
トレーラーではやや騒がしい感じだが、実際はアクセル、ブレーキ、ハンドルさばきを黙々とこなしていく、静かな自分との対話のようなゲームである。ちょっとの失敗が命取りだが、再挑戦も簡単なので、黙々と続けられる。
そう考えると、前に紹介した”art of rally”と似ている。これはラリーカーを孤独に走らせるミニマムなゲームだった。
どうしても世の中で話題になるのは大手メーカーの重厚長大なゲームになりがちだが、私はこういうシンプルでミニマムなゲームのほうが、不思議とゲームで遊んだ充実感が大きい。
ミニマムなぶん、長く遊んでいると飽きてしまうのも事実だけど、2000円~3000円くらいの充実感は十分にあります。今週末はSteamのサマーセールだしね。

